甲第23号証
寄生容量の測定
2001.12.10
株式会社 テクノリウム
代表取締役 牛嶋昌和
以下の測定装置を用いて液晶パネルの点灯状態における寄生容量を測定する。
1.測定装置
図6-1 寄生容量測定方法 |
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測定方法の詳細な説明 |
(1) |
特性の同じ二つの漏洩磁束性トランスを図6-1のように接続して高周波電源の出力を上げて行き、液晶パネルが点灯することを確認する。 |
(2) |
液晶パネルに流れる管電流を規定の管電流(この場合6mA)に調整する。電流計@で確認する。 |
(3) |
電流計Aに流れる電流が最も少なくなるようにダミーロードのC及びRを調整する。(両方のトランスに流れる電流が等しければ電流計Aには電流が流れない) |
(4) |
最も電流が少なくなったときのC及びRの値が液晶パネルの等価インピーダンス・寄生容量である。 |
2.測定風景
(1)
測定の様子を写真6-1及び写真6-2に示す。
写真6-1 使用した測定器 |
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写真6-2 測定風景 |
測定した液晶パネル
日本IBM製14.1インチ液晶パネル DP/N0978ET|C/OPH|Rev
A06
(2) 高周波電源
写真6-3 シグナルジェネレータと
高周波パワーアンプの接続
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図6-2
接続ダイヤグラム |
高周波電源は、シグナルジェネレータTRIO AG-202Aと高周波パワーアンプNF回路設計ブロック4025
HIGH SPEED POWER AMPRIFIREを次のように接続した。(写真6-3、図6-2)
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(3) 電流計
写真6-4 デジタルマルチメータ |
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写真6-5 二つのトランスと電流検出抵抗 | 抵抗1KΩに発生する電圧をマルチメータADVANTEST
R6551 DIGITAL MULTIMATERで測定する。
(4) 等価抵抗
写真6-6 ダミーロードの接続 |
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写真6-7 等価抵抗・等価容量 | 5W酸化金属皮膜抵抗と高耐圧セラミックコンデンサを用意し、交換しながら測定を行なった。
3.測定条件
4.結果
等価抵抗 |
91KΩ(91KΩ5W酸化金属皮膜抵抗) |
等価容量 |
8pF(3.3pF+4.7pF並列3kV高圧セラミックコンデンサ) |
したがって、液晶パネル(日本IBM製14.1インチ DP/N0978ET|C/OPH|Rev
A06)のバックライト寄生容量の値は8pFであると結論付けられる。
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