(Sorry 工事中)
バラストコンデンサの弊害 液晶モニタ用インバータのバラストコンについて
なぜバラストコンデンサが省略できるのか
バラストコンデンサレス(直結)方式の優位性 1. バラストコンデンサと高調波ノイズ 実際に、従来型のバラストコンデンサ方式インバータと直結方式インバータのノイズ特性を比較してみましたが、以下のように大きな違いがあることがわかります。 バラストコンデンサは管電流の急峻な変化を発生させます。 そのため、バラストコンデンサを使った従来の回路では高調波が多く発生し、これがラジオ周波数(RF帯)の妨害雑音となります。 この様子を示したのが図5です。
このノイズによってラジオの放送波が妨害されている様子がわかるでしょうか。(左) これに比べ、バラストコンデンサのない直結方式のインバータではRF帯の輻射ノイズが大幅に軽減されています。(右) 右の図を見るとラジオ放送波がはっきりと観測され、インバータが発生する高調波と比較しても、ノイズの方が遥かに低く、ラジオ波は妨害を受けていません。 従来型のバラストコンデンサ付インバータでは周波数対ノイズの低減特性が-20dB/decですが、直結方式では-40dB/decとなります。 バラストコンデンサというのはRF帯の輻射ノイズにかなりの悪影響を与えるものであることは間違いないでしょう。 2.レイヤショートの低減
従来方式ではトランスの二次側で高圧を発生させ、これをバラストコンデンサのリアクタンスによって電圧を降下させて冷陰極管に供給しています。 この方式では、定常放電状態においても常にトランスの二次巻線に高圧がかかり続けることになります。 その結果、トランスの二次巻線には常に高圧によるストレスが生じ、レイヤショートの発生する原因ともなっています。 冷陰極管用インバータに使われるトランスは高圧な上にかなりの電力を扱う部品ですからレイヤショートの発生には注意しなければなりません。 直結方式では二次巻線にかかる電圧は冷陰極管の定常放電電圧(700V程度)だけですので、トランスの安全性が大きく向上します。 実際に故障発生率を比較したところ以下のような驚異的な結果が得られました。
台湾−中国製のトランス(従来型)と日本製のトランス(弊社製)との比較ですから単純な比較はできませんが、それにしても故障率が1/30〜1/50という数字は、品質の違いを差し引いても直結方式に圧倒的な優位さがあるということになるでしょう。 3. 高効率、低発熱(二次側共振の利用)
この性質を利用することで、インバータの効率が飛躍的に向上し、発熱が減ります。 直結方式ではこの銅損最小点を利用することが容易ですが、従来の1トランス2灯方式ではそれはほとんど不可能です。 二次側共振を利用することによってインバータトランスの圧倒的な小型化も同時に実現できます。 今まではインバータの厚みや発熱がモニタのデザインに大きく影響していました。 直結方式でさらに共振方式を採用することによって、高品質で薄型・小型のモニタが実現できるようになります。
共振方式の場合、それほど大きなLsは必要ありません。
Lsの値はインバータの動作周波数におけるリアクタンスの値が冷陰極管のインピーダンスの値とほぼ等しいか少し小さい値であれば管電流は十分に安定します。 さらに共振方式では、冷陰極管に発生する寄生容量Cs(約8〜15pF)と並列に接続された補助容量Ca(約10pF〜27pF)、及びトランス二次巻線分容量Cw(約2〜3pF)との合計容量のリアクタンスがインバータの動作周波数において、ほぼJIS漏れインダクタンスのリアクタンスと等しくなるように補助容量Caの値を設定します。つまり、 ただし、従来のコレクタ共振型変形Royer回路では発振の安定動作のために、 なぜならば、一次側回路のコレクタ共振の共振電流を得るには十分な誘導性が必要だからですが、これが原因となって理想的に高効率なインバータが作りにくい原因となっています。 早い話、伝統的なコレクタ共振回路はごみ箱にポイしてほしいのです。 結局、高効率なインバータを設計するには、 4.他励共振型回路は高効率
他励型で駆動されるトランスの二次側回路の共振を利用することが高効率なのです。 この辺は業界の中で誤解が広がっているようですが、他励型と弊社二次側共振技術とは非常に相性が良いわけです。 したがって、正確には他励型というよりも他励共振型というべきでしょう。 詳しくは月刊ディスプレイの記事をご覧下さい。 5.大型液晶テレビジョン用バックライトと他励型
それらを他励共振型回路で駆動すると、たいへんな回路規模になってしまいます。 弊社が他励共振型というものを開発して以来、10年間も目立った進化はなく、ただそれを漫然と並べているだけ。 エレガントと言うよりもエレファントというか・・・・ これではしょうがないので業界の要望もあって大改革に乗り出しました。 それがZAULaSです。 ZAULaS?! そんな便利な方式、なんで提案しなかったって? それはですね、大手メーカーの皆さんがブランド名ばかりを気にして弊社よりも弊社特許侵害メーカーの言い分を信用したからです。 そんでもって彼らのいいなりになって、弊社技術のパクリの延長線上に走ったからこんな大規模な回路になっちゃったんですね。 みんながみんな揃いも揃って、同じ落とし穴にハマる。 ちょっと視点を変えるってことができないんですかね。まったく・・・・
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